猫さまと生きる、時々DIY

保護猫兄弟と共に、DIYで環境整備

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIYで猫の爪とぎ対策をする【その2】ウォリストで壁づくりPart2

寝姿
恥ずかしくて隠れる
なんて寝姿。。。

 

 

DIY初心者が猫さまへの気持ちだけで始めたDIY
いま振り返って書いていますが、結構行き当たりばったり!

前回に続いて壁作りを進めていきます。

 

前回の記事はこちら

neko-to-ikiru.hatenablog.com

ウォリストと他製品の比較記事はこちら

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

 

2×4材にウォリストを取り付ける

天井側の端に挟むようにウォリストを取り付けます。

ネジ止めも場所が端っこだったり、水平の精度が要求される場所もあったりなので、しっかり準備をして慎重に進めます。

最初、簡単に考えて取り付けましたが、微妙に傾いてしまい、不安定になってしまいました。

結局カットして短くても構わない別の場所で使用する羽目に。

玄関すぐの廊下に扉をつけるために買った柱が1本足りなくなり、いまだに取り付けられていません。 今のところは必要なくなった感があるので問題はありませんが、、

いまだに1本余っている2×4材を何に使おうか思案中。。。

 

必ず下穴を開けてねじ止めする

木材の端などでネジの場所は決まってくるんですが、どう避けても目の固い部分が来てしまって避けられない時もあります。

端っこに近い場所だとそう言った硬さの違いでも割れたりヒビが入ったりしてしまいます。

そのためしっかり下穴を開けて、木材の割れを避ける必要があります。

 

 

【精度が重要】取り付け穴の中心に下穴を開けるには

した穴は金具取り付け穴の中心に細いガイドの穴を開けることになります。

穴に比べてかなり小さい穴を開けるのは至難の技です。

ずれたら先に開けた穴に引き摺られて正確な穴は開けられませんし、結果大きすぎる穴が開くとネジそのものがしっかり止まらなくなってしまいます。

 

そんな時に便利なのが

スターエム製
No.503W センター一発

 

センター一発

コレが最高!

ドライバーの先端にかぶせ、取り付け金具のネジ穴に当てることにより中心に穴を開けられます。中心位置を出して穴を開けるのは素人にはなかなか出来ません。

仕組みは、先端がバネ状になっていて中の錐が出入りする仕組みです。

 

サイズは「SS・S・M・L」と4種類

品番 サイズ 内錐サイズ 全長 価格(税抜) JANコード
503W-SS SS 2.0 83 1,980円 4962660900204
503W-S S 2.4 88 1,980円 4962660900211
503W-M M 2.8 94 1,980円 4962660900228
503W-L L 3.2 100 1,980円 4962660900235

 

 

しくみ
ドリルの歯が出る
先端はバネ状になっていて中の錐が出入りする仕組み
金具の穴に嵌める
中心にあんがあく
金具の穴の内径の中心に穴を開けられます。


今回に合わせて色々工具買いましたが、正直コレが一番感動しました。

素人は精度を出すのが一番きついんです。

散々失敗して、最初からコレだったらと、、、

 

 

天井への設置面は必ず水平を出す

正常
傾き
ネジを打ち込むと引っ張られるため左のように水平を保てなることも

 

固定用のネジを正確につけないと接地面が傾いて、天井に正しい力を伝えられなくなってしまいます。

最初から傾いてる状態ですから強度が激減します。

避ける意味でも水平を保った状態で下穴をあけて、左右バランスをとりながらねじ止めします。

 

 

ウォリストを取り付け2×4材を設置します

 

柱を立てる

水準器を使いながら柱を垂直に立てる

垂直を出すために水準器で測りながら柱を立てていきます。

2×4材は木材なので厳密に言うとどれをとっても反りがあったりします。

なるべく影響ないものを選んで買ってきますが、時間の経過とともに変わってきます。

部屋の内側に向く面に長い板が打ち付けられるのでそちらに影響がないことを優先して向きを決めたりと言った調整に時間がかかりました。

 

 

まとめ

次回、壁の設置の際に、耐震性なども考慮しながら、何を考えて「柱の本数、柱の向き、補強材の入れ方」など検討したのか、図も使って書いていきたいと考えています。

振り返って整理するのは思ったより大変でした。

ご興味持ったら、またよろしくお願いします。

 

試行錯誤中

色合いや向きなど最後まで試行錯誤

うみとそら

猫って兄弟でもこんなにべったりだっけ、、

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIYで猫の爪とぎ対策をする【その2】ウォリストで壁づくりPart1

 

 

DIY初心者が猫さまへの気持ちだけで始めたDIY
いま振り返って書いていますが、結構行き当たりばったりで恥ずかしい!

メインのウォリストで作る壁編スタートです。
メインの壁の設置方法は和気産業『ウォリスト』と2×4材の組み合わせを骨組みにすることに決定しました。
手を付けた段階では、まだ、壁自体は手間とコストのかかる「雰囲気良く処理した板材を何十枚と用意して1枚1枚打ち付ける」といった妄想しながら、先ずは骨組み、柱を組み上げることを目指しています。
今回はそのあたりを。

 

ウォリストで壁作り 本編スタート

 

とりあえず、前回のレイアウト検討の結果に基づいて2×4材の処理をして、「ウォリスト」を取り付ける準備をしていきます。

前回の記事はこちら

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

ウォリストと他製品の比較記事はこちら

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

 

準備するもの

【材料】

2×4材

和気産業『ウォリスト』

TURNER色彩「OLD WOOD WAX」

 

【工具】

丸ノコ HiKOKI C6MEY(SB)

サンダー SK11 パームサンダー

 

【道具】

レーザー距離計

定規

 

 

設置場所の計測

設置場所の天井までの高さを測ります。

レーザー距離計が一つあると便利です。1人でちゃっちゃと計測できますからね。

柱用の2×4材の長さと設置の壁の幅を測ります。

そんなに価格は高くなくてもDIY用途でしたら精度は十分だと思います。

 

 

必要な数量の算出

計測に基づいて柱の間隔を決めます。

当初1枚物の化粧ベニヤ合板ではなくて、短い板を壁一面貼っていこうと考えていたので板の長さの感覚を基準に計算しました。

その後、大きなベニヤ合板を貼ることに変更しましたので、強度を考えながら柱の本数を調整しました。

 

 

材料の購入

材料01
材料02
材料買ってきました!

どれもこれも2400mmくらいはあるので、ホームセンターの車を借りて運びました。

車の貸し出しサービスやっているところが近所には1か所しかなかったので、他店も回りながら一回で運びましたが、おかげで制限時間ギリギリ~、危ないところでした。

コロナの影響もあって貸出サービスなど取りやめているところもあるようですね。

・必要分の2×4材

・ウォリスト

・補強用の材木

・ネジ類

・壁用ベニヤ合板

・塗装関係

近所のメジャーなホームセンター3か所に繰り返し通い詰めて材料を選びました。

 

 

2×4材の処理を行う

 

天井の高さに合わせてカット。

ウォリストはジャッキの調整範囲内であれば多少の長さは吸収できるので神経質になりすぎないように慎重にカット。

表面の処理を行い、必要に応じて塗装します。

 

 

丸ノコでカットする

天井の高さから『ウォリスト』分の60mmを引いた長さでカットします。
天井の高さはおよそ2440mm、差し引いて2380mmに印をつけます。
この時のために買っ丸ノコの出番です。

丸のこ使用時に注意すべき点は「キックバック、スムーズに切れないと歯が止まって丸ノコ自体が跳ね返されます。丸ノコで一番危険な「キックバック」、太ももなどに当たって太い血管を切って失血死など大事になります。

常にまっすぐ切ることを心掛ける、丸ノコを持った時の身体の位置を危険なところに置かないなど気を付けることが大事です。

私は怖がりなので、キックバック防止(軽減)機能の付いたプログレードの「HiKOKI 165mm 深切り電子丸のこ C6MEY(SB)」にしました。

我が家で一番危険な存在ですから安全第一です。

 

 

サンダーをかけて表面処理を行う

サンダー

サンダーで2X4材の表面処理を行う


愛用のSK11パームサンダーで2×4材の表面を研磨していきます。

2×4材って買ってきたままだと結構表面が荒れています。ひびが入っていたり、目の部分が欠けていたりと、塗装時に均一に塗れなくてムラが出るので、塗装前にしっかりと滑らかに削っておきます。

コツとしては木目に沿って、均等に力がかかるように削ること。

木目に逆らうと表面が荒れてしまうので、目で見て、指先で確認しながら仕上げていきます。

SK11のパームサンダーは物凄く軽くて、手のひらに収まる小さなボディ。

木材の表面処理には十分なパワーがありますからお気に入りです。

周波数なのかな、木くずがあまり飛び散らないんですよね。

 

 

TURNER OLD WOOD WAXで塗装する

TURNER OLD WOOD WAX

塗装します

TURNER OLD WOOD WAXで塗装します

壁用の2×4材は白ベースの色身なのでそのまま使用しますが、カウンター用には色味を合わせて塗装しました。
壁用の加工と一緒にカウンター使用の2×4材も一緒に準備をしました。

 

調べに調べて選んだのが、TURNER色彩の「OLD WOOD WAX」

色はウォルナットを選びました。

WAXタイプなのでウエスなどの布系のものにつけて塗り込みます。

古いTシャツを切り刻んでひたすら塗り込みます。

つけすぎないように木目も意識しながら、円を描くような動きでむらなく塗っていきます。

10分ほど置いたら今度はふき取り作業。

きれいな布でふいても色がつかないくらいきれいにふき取ります。

ふくというより磨きです。

磨く圧力で指先が燃え上がりそうなくらいの熱をもちます。

これって、もしかして、やりすぎたら発火しちゃうんだろうか

WAXで使った布などの後処理を誤ると自然発火もあるみたいだし、、、

 

WAX_001
WAX002
色合いをみながら塗っては磨きを何度も繰り返します

色合いが好みになるまで何度か重ね塗りして磨き上げの繰り返し。

木目に沿って吸収率が違うのか、WAXの厚みが違うようで拭きでは対処できないところは数日かけて自然乾燥と併せて磨き続けました。

カウンター色合い

照明効果もあるけどいい感じ

カウンター色合い_表

表から。カウンターの色ともマッチして違和感無し

 

まとめ

2×4材の下ごしらえ、というか塗装までですけどまずまずの出来。

壁用の準備であれば塗装なしでさっさと組んでしまえば良かったんですが、塗料選びでテンション上がってしまいましたのでカウンターも同時に進め出してしまい、しばらく進まなくなってしまいました。

部屋の中での明暗のバランスを取るのに何度も検討することに。

インテリアにとって「色彩」の要素はかなり重要なため、しっかりと全体のバランスを見て設計する必要があります。

次回は壁の続きです。

 

 

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIYで猫の爪とぎ対策をする【その1】計画づくり

 

 

DIY初心者が猫さまへの気持ちだけで始めたDIY! いま振り返って書いていますが、結構行き当たりばったり! 創りながら必要に応じて工具も買いそろえていったので、買って使っては便利さに先に買えばよかったと思うことばっかりでした。 仕方ないですね (^^; 最終的には最初の計画とはだいぶ変わりましたが、まずまずの満足度です。 まあ、後回しにした目立たないところは忘れたふりしてますが... まずは計画!最初が肝心です。

 

猫さまの活動範囲を決める

お外に興味津々

お外に興味しんしん

家の中で猫さまの行動範囲を決める。ここから始まります。一番大事です。
特に慣れていない保護猫達なので何も考えずに放してしまうと家庭内野良猫ちゃんになってしまいます。
ニンゲンから隠れて動いて逃げ回り、慣れることなく行動するようになってしまいます。
また、ニンゲンが出入りしているわけですから、ちょっとした隙に外に出られてしまったら、それで終わりです。
特に一軒家なので危険度は高いです。
そのため、目が届く範囲でコントロールできるように設定しました。できれば慣れるに従って徐々に行動範囲を広げていけるように将来も見据えて慎重に決めました。

 

猫がストレスを感じない広さの確保が大事

猫がストレスなくくつろげる距離感、パーソナルスペースはおよそ2メートルくらいと言われています。

前猫ちゃんの時は玄関前の廊下の途中に扉があったので、扉への対策中心でリビング入れて3部屋を確保。それなりの広さを提供できていました。おとなしい女の子だったのでキッチンが含まれていても悪さもしないし、一緒に寝たがりのニンゲン大好き甘えん坊でした。 しかし、今度は男の子。しかも兄弟で1歳に満たないやんちゃ盛りでパワフル暴れん坊。 まあ、同じようには無理ですし、2人となったので広さが必要です。 おまけに1人は保護されたシェルターで“異常食欲”モンスターの称号もち。 キッチンにも入れられません。

 

室内飼いと決めたからには脱走防止が何よりも大事

脱走防止のために逃げ出す可能性がある場所をチェック!

・出入口が何か所あるか。
・出入口をふさぐ方法は?
・ニンゲンの行動で隙をつかれた場合の対策はあるか。

 

猫さまの部屋決定です

うみとそら

うみとそら

場所は1階リビングに決定!

2階はそれぞれの部屋を一歩出ると階段前の小さな吹き抜けの開放的な空間。
防げない、、、
段階的な開放も無理、降りたら玄関だし、収拾がつかない。
2階、、アウトです!

というわけで1階リビングを中心に計画を進めることになりました。

 

1階間取りから、人とのかかわりも考慮して計画を立てる

1F平面図

1F平面図で検討

選ぶ上で大切にしたこと

・2人がストレスなく遊べる空間を確保

・仲のいい兄弟とはいえパーソナルスペースが取れる広さの確保

・ニンゲンとの触れ合う時間を増やすこと

・食卓、ソファを家族の場所にする

・ニンゲンは怖くないことを知ってもらう(特に手!)

 

危険を排除するために考えたこと

・脱走の可能性を減らすため、廊下からの2ヶ所の出入り口を塞ぐ

・カウンターを塞ぐついでにカウンター横に扉をつけて出入りは1箇所に

・隣室は和室のみ、和風な引き戸を設置し最初は開放しない

・出窓は床にカーペットを引いて保護、窓に金網設置で空気の入れ替え

・壁一面のサッシは基本は開けない。慣れてきたら金網など将来考える

・カーテンは猫爪の引っかかりにくいロールカーテンに

・レースも引っかかりにくいものを選択

 

 

レイアウトをもとに猫の爪とぎ対策の組み合わせを決めます

最初の段階では家具の配置なども利用して保護材で覆う範囲を限定します。

メインは2箇所、メインの壁とカウンターキッチン部分の対策です。

他はケージ、棚の配置で極力カバーして壁対策の面積は少しでも減らします。

 

『ウォリスト』と2×4材で柱を作り、板材を貼って壁を作る

壁に壁を作る

壁に壁を作る

今回、柱を設置するのに使った製品は 和気産業『ウォリスト』です。
突っ張り棒の原理で壁・床を傷つけることなく柱を立てる器具で、木材(2×4材・1×4材)の端につけて天井と床を突っ張ることで柱を固定します。
賃貸物件で、壁に傷つけることなく棚などを作るための製品となっています。
代表的なところでは、若井産業『ディアウォール』、平安伸銅工業『ラブリコ』などが有名です。


その中で私は『ウォリスト』を選びました。
理由は固定力と見た目です。
結構広い面積の壁を倒壊しない状態を保つ必要があること、見た目が金属でメカニカル(完全に趣味です)な姿という2点です。

別記事で比較でもしています。

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

壁を検討しているうちにキャットウォークの設置も目標に加わってきました。

どんどん本格的ながっちりしたものになっていきます。

ニンゲンの妄想力は馬鹿になりませんね

 

壁材としては作業開始時には板材を両手サイズに切って、1枚1枚貼って見た目にこだわってより本物らしくしようと考えていました。
その後ホームセンターに行くたびに迷い悩みながら別素材に行きつきますが、それはのちほど。

 

【最大の難関】カウンターキッチンを塞ぐ

カウンター部分

カウンター部分作成中

カウンターキッチン部分をどうやって塞ぐか、悩みました。
完全に閉じるわけにもいかず、風通しよく、触れ合いが可能、キッチンとの受け渡しなどの機能も削りたくない。
となると、格子状、網状の間仕切りと扉の設置が必須。
カウンター上の間仕切りはウォリストで柱を組み、猫さまの体当たりにも負けないようにしっかりとしたものを作ることに。

猫さまの突破力を考えると網状のものは心もとないので、最初は木材での格子状のものを検討しましたが、フェンス的な金属のもの使った作例を見かけて一目惚れ、金属製なので重いんですががっちり作ればいけそうだ、ということで枠の強化で乗り越えることになりました。

 

扉を設置

和室への引き戸

和室への引き戸

和室への扉の位置合わせ

和室への扉の位置合わせ

扉は2箇所、和室には引き戸を自作、カウンター脇はガーデン用の扉で統一感を出しました。

和室へは将来的に活動範囲が広がるかもしれません。

和室っぽく格子状の吊りの引き戸にしました。

カウンター脇の扉は、最大の脱走危険箇所、ちょうどいい色合いのガーデン用の扉がサイズが合ったので下部には脱走しずらい対策を施します。

逃げてもキッチンと洗面の扉が、さらに逃げても洗面と廊下の扉が、玄関前にも扉を新設とまで対策を考えました。

 

出窓をくつろぎの場所に

出窓に猫さま

出窓大好き!


出窓は部屋を決めるときの決め手のひとつです。

二人が寝そべって日向ぼっこしているのが頭に浮かびました。

床部分はカーペットを敷いて、壁・柱部分や開ける予定の窓にも保護を作りました。

 

 

上記以外の保護対策について

他の場所については猫さまたちの行動に合わせて随時考えることに、大きめのケージ、棚などで覆える部分もあるので実際に行動をみて対処することにしました。

 

 

まとめ

心底リラックスして気分良く過ごす、コレ大事です。

保護猫で人馴れしてない二人兄弟。

ゆっくりとニンゲンにも馴染んでもらって本当の家族になるためにも環境を整えたい。

そんな想いで探しました。

DIYって本当に簡単にできるものが豊富に整っていますね。

まだまだ試行錯誤でアップデートしながらですけど、最初が肝心と柱の部分はしっかりと計画を練り込む必要があります。

この先、当時のメモや写真を整理しながら、記事にまとめていくつもりです。

お時間あったら反面教師としてで結構ですのでみてやってください。

 

 

 

 

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIY【突っ張り器具】ウォリスト、ディアウォール、ラブリコを比較

ウォリストで壁づくり

ウォリストで壁づくり

 

賃貸一軒家に引っ越して、猫の爪とぎ対策で保護壁を作りました。
「壁の上に壁を貼る」
実現するために調べて思いついたのが、突っ張り棒の原理で好きなところに柱を立てられる製品たち。
基本的に倒壊しない棚などの作例が多かったんですが、間仕切り代わりに壁を作る、という方々もちらほら。

壁沿いに柱を適度な間隔で立てていけば、そこを土台に多機能に活用できる!
この時点で保護用の壁だけでなく、『キャットウォーク』も。。
一番上に透明の板で下から見れるんじゃ、、と妄想が止まらなくなってきました。

そんな突っ張り器具の代表的な3製品、「ウォリスト」「ディアウォール」「ラブリコ」を比較してみました。
作業記録を兼ねた当ブログですが、賃貸物件で傷を気にしなければもっとインテリアを楽しめるのに、という方、多くいるんじゃないかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

参考:製作記事

 

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

 

 

ウォリスト、ディアウォール、ラブリコってどんなもの?

ウォリスト

和気産業「ウォリスト」

どこのホームセンターでも売っているDIYでもよく使われる2×4材(ツーバイフォー材)。
そんな統一規格の一般的な木材の端に取り付けて、突っ張り棒の要領で上下(天井と床)を押す力で2×4材の柱を固定するする器具です。(※1×4材のサイズも出ています。)
壁などに固定しなくても地震などでも倒壊しにくい柱になるので、天井までの棚などを作れます。
部屋の中に自由に柱を設置できるため、部屋の間仕切りだったり、ハンガー、収納など取り付けるなど、アイデア次第で部屋自体に傷つけることなくインテリアのカスタマイズを楽しめます。ちょっとした気分転換でガラッと模様替え!なんてことも簡単です。

 

 

ウォリスト、ディアウォール、ラブリコは何が違うのか

代表的なものを3つご紹介します。
上下に突っ張る形でテンションをかけて動かないようにする基本は変わりません。

和気産業製「ウォリスト」・・・ジャッキ機構でせり上がり、天井に圧力をかけて固定します。

若井産業製「ディアウォール」・・・バネの力のみで天井と床を押して固定します。

平安伸銅産業製「ラブリコ」・・・バネとネジの突っ張りの力で天井に圧力をかけて固定します。

見た目もそれぞれ特徴があり、金属製でメカニカルな外見であったり、プラスチック製のポップな形状であったり、インテリアに合わせてコーディネートすることもできます。
もうほんとに選ぶ時には悩みました。楽しいですけどね。

 

和気産業製 ウォリストの特徴

 

特徴はその金属製のメカニカルな見た目、質実剛健で頼りがいがある感じ。実際かなりの強度があります。
木材の取り付けもネジでしっかり固定します。
「ウォリスト」を取り付けるのは天井に当たる柱上部のみです。
柱床面には付属のウレタン製のズレ防止シートを接着します。
天井の高さより60mm短くカットした2×4材に取り付けて仮設置したあとに、ジャッキの高さ調整ネジをしっかりと固定するまでドライバーで回します。
オプション品が充実しており、2×4材を複数縦に並べて幅広い一枚の板として連結できる金具なども販売されており、奥行きのある棚などを作ることができるのは最大の特徴。金具は見た目の統一感もあり、金属製で強度もあるため安心して使用できます。

 

メリット

・金属製で強度が強い
・木材とネジでしっかり固定できる
・見た目がいい!金属製でメカニカルな魅力がありますし、塗装もマットな感じで個人的に◎です

 

デメリット

・ネジでの取り付けなど電動工具を使う必要がある。
・天井の高い位置でドライバーにより固定をする必要がある。
・ジャッキを上げていくと力の強さから天井板を押し上げたり傷つけてしまうことも。設置場所の天井には梁があることを確認しないと思わぬ事故につながることもあります。
・ほかの製品に比べると重かったり、取り付けに工具や力が必要だったりするため、例えば女性一人でやろうとするときついかもしれません。
・見た目が敬遠されるケースもあるかも。ごつく感じる人はいるかもしれませんね。ポップなインテリアには合わないと感じる人もいるかもしれません。

 

 

若井産業製 ディアウォールの特徴

 

室内のDIYでお手軽に柱を設置できる流行の先駆けになった製品です。
くぎやネジを使わずに柱を設置できる。しかもバネの力で押しているだけなので、一人でも簡単に立てられます。

 

メリット

・くぎ、ネジを使わないでプラスチック製のカバーを2×4材にかぶせるだけで工具も必要なし
・力を入れずに一人でも立てられる。
・色は4色、プラスチックの形状はポップな感じでかわいらしい

 

デメリット

・あくまで突っ張り棒、重いものに使用するには強度は足らない
・プラスチック製のカバーは耐久性で不安がある
・プラスチックの質感と、形状もややおもちゃっぽい感じで設置する場所を選ぶ

 

平安伸銅産業製 ラブリコの特徴

 

つっぱり棒の技術を生かしたバネ式のアジャスター。
バネに比べて支える部分に金属製の支柱でがっちり支えられており耐震性にもすぐれ安全性が高くなっています。
その上で、組み立て時に突っ張り棒の要領で気軽に立てられるので女性や家族で簡単に設置できます。
また、女性や家族が楽しめる「安全で手軽なDIYパーツブランド」を謳っているだけあって女性の部屋のインテリアにも合うカラーリングやデザインで評価が高いです。

 

メリット

・突っ張り棒だけではなく金属製の支柱を使うなど強度を確保できるように配慮されている
・突っ張り式の良さは失われていないため、気軽に柱を立てられる
・ブロック調のシンプルなデザインで統一感を演出できる
・カラーリングが上品な柔らかいイメージの多色展開をしているため、女性の部屋にもぴったり

 

デメリット

・気軽に立てられるが、強度を出すために天井部分に近いところのネジの締め込みなどで力が必要になる

・ポップなカラー、デザインだが部屋によっては浮いてします。

 

 

ウォリスト、ディアウォール、ラブリコを比べた結果

ウォリスト、ディアウォール、ラブリコを比較してみて、似ているようで特徴が違います。 目的に合わせて検討しました。 我が家の場合は、なんといっても強度、耐久性が第一です。 天井までの広い面積を支える必要があるのと、地震などでの倒壊を避けるためです。 バネの力ではなく、金属製のジャッキ機構、器具自体をネジでしっかり固定できることを重要視しました。

 

ウォリストを使った感想

設置後感じた1番良かった点はびくともしない強度からくる安心感です。 金属製のメカニカルな見た目も落ち着いた安心感があり、安心感を強くします。 壁を張る土台としてではなく、キャットウォークの土台としても暴れ回る我が家の猫さまからの衝撃を受け止めてもびくともしません。 本当にウォリストを選択して良かったと感じています。

 

 

 

まとめ

私はウォリストを選びましたが、自分の自分の目的、インテリアに合ったものを選択するべきです。 ちょっとしたものをかけるだけでしたら、ディアウォールなどでも強度は十分ですし、気軽に調整しながら設置できます。 気分で設置場所を変えてもいいですしね。 ラブリコも気軽さと強度のバランスもいいし、すっきりとしたスタイルと優しいカラーを選べます。 安心して癖なくインテリアに合わせられることでしょう。 安心して過ごす自分のスペースですから、気持ちよく過ごせることを優先しましょう。

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIYで猫の爪とぎ対策をする【はじめに考える】

我が家の保護猫兄弟

我が家の保護猫兄弟

賃貸物件で猫を飼うときの一番の悩みは、猫さまの爪での被害。
特に爪とぎ、走り回るときの床へのひっかき傷への対策は悩むところ。
壁や床を保護しつつ、猫さまが自由に遊べるようにDIYにチャレンジしました。
その記録となります。

 

猫パワーはすごい!部屋で暴れたときに考えられる事件について

我が家では引き取った保護猫兄弟2人が人なれできてない状況で引っ越しをすることになりました。
再開発で退出時期が半年後と決まってましたので、引っ越し前に部屋に出して慣れさせても半年後には新しい住居で一からになってしまいます。
そのため、引き取ってから引っ越しまでの半年ほどの間はケージに居てもらいました。
とはいえ、ケージに閉じ込めておくのもかわいそう。
引っ越しが迫ってきたころから時々時間を決めて、締め切った和室に開放することを始めました。

が、結果は、、、
1歳前後の男の子2人のあふれ出すほとばしるエネルギー!!!
あっという間に畳もふすまも傷だらけ。
そのころから頭の中は部屋の保護と猫の自由のせめぎあい。

 

室内に猫を放った時に実際に起こった被害・危険

猫が暴れると…

猫が暴れると...

猫兄弟を解き放った結果、傷被害や猫にとって危険なことがわかりました。
・畳が爪でボロボロの傷だらけ
・カーテンが破れる
・カーテンに爪が引っかかる
・いろいろなところを舐める(猫にとってもヒトにとっての衛生面でも)
・気になったものを口に入れる(誤飲誤食の危険性)

 

猫を部屋で飼うときに考えなければいけないこと

実際に環境を整えるときに考えるべきことは、猫の居住空間の壁床設備の保護、猫にとって危険なものの排除、猫にとって快適な生活に必要なものをリストアップしてできる限り対処できるように準備することです。
・壁、床の保護
・脱走防止のための対策を2重3重に考えて防護柵など設置すること
・爪が引っかかった場合に危険なものを極力減らす
 カーテンの生地を爪が引っかかりにくい素材にする
・部屋の空気の流れを考え、開ける窓の選択、脱出防止の策を施す
・極力ものを減らして猫の動きの邪魔にならないようにする
・誤食を避けるため、口に入れやすい大きさのものには出しっぱなしにはしない
・適切な導線を考え、運動不足にならないように上下動も込みで動ける配置を考える

 

壁への猫の爪とぎ対策・考えられる解決方法は

第1に壁への猫の爪とぎ対策を考えました。
壁を保護するための方法について考えられる方法をご紹介します。

 

1.プラダ

プラダンは安くて厚みがあり、傷の保護にはもってこいです。

 

メリット
傷ついてもプラダンを差し替えるのにコストも手間もかかりません。


デメリット
見た目が悪い上に、プラダンそのものが傷つきやすいため、さらに汚くなることです。
設置方法が賃貸の場合壁に傷をつけられないため、仮設的な設置になってしまいます。
壁に抑えるものとテープなどでつなげたり、場合によっては両面テープ(壁紙注意!)など、猫の爪とぎのや遊びの中ではがれてしまうことも。

 

2.爪とぎ設置

適切な間隔で爪とぎを設置することにより壁が爪とぎ場所になることを防ぎます。 ただし、猫の気分次第で空振りに終わることも。また、爪とぎされやすい角を守ろうとしても、傷つけずに壁に固定するのが難しかったりします。

 

3.腰壁

腰壁とは壁の下部、ちょうど腰の高さまで板材などを張り付けて壁を保護するものです。 猫が直接壁をひっかかないようにするために役立ちます。 賃貸の場合の問題点は設置方法です。木材もしくはそれに近い硬い素材を使っているため、重さもあります。 垂直の壁に設置するには強力な接着剤、くぎやねじなどで固定する必要があります。 賃貸物件ではそこが難点です。固定できれば壁自体が傷つくことはありませんから。 また、猫の場合は高いところを好みますから、一般的に腰より下だけをカバーする腰壁だと対応しきれないケースもあります。

 

4.保護材を設置して壁を作る ←←←今回コレ!!

保護壁!

保護壁!

壁の内側に壁板を設置します。

 

メリット

突っ張り棒の仕組みを使って柱を設置し、柱に板材を打ち付けることで内側に疑似壁を作ります。これなら、いくら猫さまが爪を立てても元の壁には傷はつきません。

 

デメリット

柱、壁材が倒れる可能性があります。

天井の状態(梁の部分に合わせられるか)、設置の仕方、材料の重さ、補強材の設置、など慎重に検討する必要があります。

壁のメンテナンス性も検討する必要があります。

内側に空間ができます。内部の湿度、カビ対策、ほこりなどの汚れの除去など、見えない部分で問題が発生する可能性があります。

 

5.(例外)傷に強い壁紙に変える (賃貸では無理...)

壁紙にも爪などの傷に強いタイプの壁紙があります。

張り替えられる場合は有効です。

とはいえ、爪の傷は深く、壁紙を通ってしまえば下地への傷は避けられません。

賃貸ではほぼ無理な選択と考えられます。

 

脱走防止について

壁の傷対策の次は、脱走防止対策です。
家の外へ出てしまうと戻すのは至難の業です。
外に出てしまうとパニックになっておびえて隠れてしまいます。
ほかの外猫とのトラブル、病気の感染、など取り返しがつかない危険がいっぱいです。
また、外よりも危険が少ないのは事実ですが、室内も猫にとっては危険なものは少なくありません。誤飲誤食、怪我など…
行動範囲は人の目が届く範囲にとどめましょう。
窓や扉、カウンターキッチンなどの開口部には格子状の柵、網戸などの設置を行います。
猫の体当たりのパワーやカギを開ける頭脳は馬鹿にできません。
しっかりと対策を施しましょう。

 

まとめ

賃貸物件で猫さまと生活をしようとすると、一番の悩みは行動範囲の設定と傷対策です。
私は引っ越しの時にかなり悩みました。
そもそも猫を飼える物件が少ないですからね。
犬以上に猫はダメなことも多いなかで数少ない物件を選んでホッとするのもつかの間、次に来るのが敷金などが加増される現実!
傷つけることによる損失の多さに直面します。
猫さまとの生活を守るためにも、大家さんはじめかかわるみんなと気持ちよく過ごすためにも、徹底した対策が必要す。
財布をチラ見しながら広いリビングを猫さまに開放し、鉄壁の防御策を立て、慣れない工具を手に持ちました。
私は壁を作りましたが、思った以上に便利なものが市販されていて技術は必要ありません。

初心者が手を震わせながら様子を少しずつアップしていこうかなと考えています。
そんな状態でもステップをつけてしまえ(大満足!)、透明なキャットウォークを設置したら下から見れるかも(これから…)と妄想は果てしなく楽しめます。

猫さまの下僕の皆様方も楽しんでチャレンジしてください。



保護猫兄弟