猫さまと生きる、時々DIY

保護猫兄弟と共に、DIYで環境整備

賃貸でも大丈夫!壁を傷つけずにDIYで猫の爪とぎ対策をする【その1】計画づくり

 

 

DIY初心者が猫さまへの気持ちだけで始めたDIY! いま振り返って書いていますが、結構行き当たりばったり! 創りながら必要に応じて工具も買いそろえていったので、買って使っては便利さに先に買えばよかったと思うことばっかりでした。 仕方ないですね (^^; 最終的には最初の計画とはだいぶ変わりましたが、まずまずの満足度です。 まあ、後回しにした目立たないところは忘れたふりしてますが... まずは計画!最初が肝心です。

 

猫さまの活動範囲を決める

お外に興味津々

お外に興味しんしん

家の中で猫さまの行動範囲を決める。ここから始まります。一番大事です。
特に慣れていない保護猫達なので何も考えずに放してしまうと家庭内野良猫ちゃんになってしまいます。
ニンゲンから隠れて動いて逃げ回り、慣れることなく行動するようになってしまいます。
また、ニンゲンが出入りしているわけですから、ちょっとした隙に外に出られてしまったら、それで終わりです。
特に一軒家なので危険度は高いです。
そのため、目が届く範囲でコントロールできるように設定しました。できれば慣れるに従って徐々に行動範囲を広げていけるように将来も見据えて慎重に決めました。

 

猫がストレスを感じない広さの確保が大事

猫がストレスなくくつろげる距離感、パーソナルスペースはおよそ2メートルくらいと言われています。

前猫ちゃんの時は玄関前の廊下の途中に扉があったので、扉への対策中心でリビング入れて3部屋を確保。それなりの広さを提供できていました。おとなしい女の子だったのでキッチンが含まれていても悪さもしないし、一緒に寝たがりのニンゲン大好き甘えん坊でした。 しかし、今度は男の子。しかも兄弟で1歳に満たないやんちゃ盛りでパワフル暴れん坊。 まあ、同じようには無理ですし、2人となったので広さが必要です。 おまけに1人は保護されたシェルターで“異常食欲”モンスターの称号もち。 キッチンにも入れられません。

 

室内飼いと決めたからには脱走防止が何よりも大事

脱走防止のために逃げ出す可能性がある場所をチェック!

・出入口が何か所あるか。
・出入口をふさぐ方法は?
・ニンゲンの行動で隙をつかれた場合の対策はあるか。

 

猫さまの部屋決定です

うみとそら

うみとそら

場所は1階リビングに決定!

2階はそれぞれの部屋を一歩出ると階段前の小さな吹き抜けの開放的な空間。
防げない、、、
段階的な開放も無理、降りたら玄関だし、収拾がつかない。
2階、、アウトです!

というわけで1階リビングを中心に計画を進めることになりました。

 

1階間取りから、人とのかかわりも考慮して計画を立てる

1F平面図

1F平面図で検討

選ぶ上で大切にしたこと

・2人がストレスなく遊べる空間を確保

・仲のいい兄弟とはいえパーソナルスペースが取れる広さの確保

・ニンゲンとの触れ合う時間を増やすこと

・食卓、ソファを家族の場所にする

・ニンゲンは怖くないことを知ってもらう(特に手!)

 

危険を排除するために考えたこと

・脱走の可能性を減らすため、廊下からの2ヶ所の出入り口を塞ぐ

・カウンターを塞ぐついでにカウンター横に扉をつけて出入りは1箇所に

・隣室は和室のみ、和風な引き戸を設置し最初は開放しない

・出窓は床にカーペットを引いて保護、窓に金網設置で空気の入れ替え

・壁一面のサッシは基本は開けない。慣れてきたら金網など将来考える

・カーテンは猫爪の引っかかりにくいロールカーテンに

・レースも引っかかりにくいものを選択

 

 

レイアウトをもとに猫の爪とぎ対策の組み合わせを決めます

最初の段階では家具の配置なども利用して保護材で覆う範囲を限定します。

メインは2箇所、メインの壁とカウンターキッチン部分の対策です。

他はケージ、棚の配置で極力カバーして壁対策の面積は少しでも減らします。

 

『ウォリスト』と2×4材で柱を作り、板材を貼って壁を作る

壁に壁を作る

壁に壁を作る

今回、柱を設置するのに使った製品は 和気産業『ウォリスト』です。
突っ張り棒の原理で壁・床を傷つけることなく柱を立てる器具で、木材(2×4材・1×4材)の端につけて天井と床を突っ張ることで柱を固定します。
賃貸物件で、壁に傷つけることなく棚などを作るための製品となっています。
代表的なところでは、若井産業『ディアウォール』、平安伸銅工業『ラブリコ』などが有名です。


その中で私は『ウォリスト』を選びました。
理由は固定力と見た目です。
結構広い面積の壁を倒壊しない状態を保つ必要があること、見た目が金属でメカニカル(完全に趣味です)な姿という2点です。

別記事で比較でもしています。

neko-to-ikiru.hatenablog.com

 

壁を検討しているうちにキャットウォークの設置も目標に加わってきました。

どんどん本格的ながっちりしたものになっていきます。

ニンゲンの妄想力は馬鹿になりませんね

 

壁材としては作業開始時には板材を両手サイズに切って、1枚1枚貼って見た目にこだわってより本物らしくしようと考えていました。
その後ホームセンターに行くたびに迷い悩みながら別素材に行きつきますが、それはのちほど。

 

【最大の難関】カウンターキッチンを塞ぐ

カウンター部分

カウンター部分作成中

カウンターキッチン部分をどうやって塞ぐか、悩みました。
完全に閉じるわけにもいかず、風通しよく、触れ合いが可能、キッチンとの受け渡しなどの機能も削りたくない。
となると、格子状、網状の間仕切りと扉の設置が必須。
カウンター上の間仕切りはウォリストで柱を組み、猫さまの体当たりにも負けないようにしっかりとしたものを作ることに。

猫さまの突破力を考えると網状のものは心もとないので、最初は木材での格子状のものを検討しましたが、フェンス的な金属のもの使った作例を見かけて一目惚れ、金属製なので重いんですががっちり作ればいけそうだ、ということで枠の強化で乗り越えることになりました。

 

扉を設置

和室への引き戸

和室への引き戸

和室への扉の位置合わせ

和室への扉の位置合わせ

扉は2箇所、和室には引き戸を自作、カウンター脇はガーデン用の扉で統一感を出しました。

和室へは将来的に活動範囲が広がるかもしれません。

和室っぽく格子状の吊りの引き戸にしました。

カウンター脇の扉は、最大の脱走危険箇所、ちょうどいい色合いのガーデン用の扉がサイズが合ったので下部には脱走しずらい対策を施します。

逃げてもキッチンと洗面の扉が、さらに逃げても洗面と廊下の扉が、玄関前にも扉を新設とまで対策を考えました。

 

出窓をくつろぎの場所に

出窓に猫さま

出窓大好き!


出窓は部屋を決めるときの決め手のひとつです。

二人が寝そべって日向ぼっこしているのが頭に浮かびました。

床部分はカーペットを敷いて、壁・柱部分や開ける予定の窓にも保護を作りました。

 

 

上記以外の保護対策について

他の場所については猫さまたちの行動に合わせて随時考えることに、大きめのケージ、棚などで覆える部分もあるので実際に行動をみて対処することにしました。

 

 

まとめ

心底リラックスして気分良く過ごす、コレ大事です。

保護猫で人馴れしてない二人兄弟。

ゆっくりとニンゲンにも馴染んでもらって本当の家族になるためにも環境を整えたい。

そんな想いで探しました。

DIYって本当に簡単にできるものが豊富に整っていますね。

まだまだ試行錯誤でアップデートしながらですけど、最初が肝心と柱の部分はしっかりと計画を練り込む必要があります。

この先、当時のメモや写真を整理しながら、記事にまとめていくつもりです。

お時間あったら反面教師としてで結構ですのでみてやってください。